IMGP4310

 今冬は暖冬ということですが、それでもやっぱり暖房なしではいられない日はあります。自分の部屋は南西に面しており、晴れていれば日中はヒーターなどを入れる必要が無いほど暖かくなりますが、それでもフローリングの足元はスリッパを履いていても冷たいです。
 電気式の足温器などの購入も考えましたが、けっこう値が張りますし、我が家は使用アンペア契約を抑えています(その辺りはこちらの記事をどうぞ)ので余計な電力は使用したくないところです。

 ネットを調べてみると、同じように思われた方々が考案したと思われる、湯たんぽを段ボール箱に入れて暖を取る仕組みが見つかりました。ただ、単に箱に入れただけだと湯たんぽが冷めるのも早く、継続的に使用するのは難しいようでした。
 そこで思い出したのが、こうの史代さんによる戦時中の呉を描いた漫画『この世界の片隅に』に出てきた「大日本帝國の利器」火なしこんろです。要するに箱の中に断熱性のあるもの(古新聞やもみ殻)を入れて鍋釜の保温効果を高めるということなのですが、この考え方を応用してみました。簡易湯たんぽ炬燵とでもいったところでしょうか。
 実のところ昨冬(2014~2015年にかけての冬)も試したのですが、当時はあまり他人にはお勧めできない使用感でした。その後も色々と模索して、今冬のやり方では割と実用性が高まったと思いますので、ここではそのやり方を書き留めたいと思います。

●作り方・使用法
 作り方は簡単です。まずは通常通りに湯たんぽを用意します。
IMGP4309
 湯たんぽは、軟らかいものもあるようですが、足を乗せることになりますので、ここではハードタイプが良いと思います。自分が使っているのは小判型のものですが、縦に立てられるタイプですと、収納するときなどに便利でしょう。

 また、入れるお湯ですが、うちのやかんでは1回沸かした量だけでは湯たんぽの容量に足りませんので、残りは給湯器からのお湯を足す形で満タンにしています。
 全部沸騰したお湯でもいいのかもしれませんが、そうでなくてもこの方法ならば1日もちますし、あまり熱々ですと火傷の心配も増しますので、これくらいでいいかな、と思っております。
 ただ、お湯の温度はどうあれ満タンにするのが重要なようです。お湯の量が少ないと内部の気圧変化で変形したりする危険があるとされています。

IMGP4311
 用意のできた湯たんぽを、箱の中に入れます。箱の底にはあらかじめバスタオルなどを折ったものを二重に引いておきます。その底に発泡スチロールの板などを入れるとさらにいいかもしれません。
 箱の大きさは体格にもよると思いますが、2リットル入りのペットボトル飲料が12本入っていたものを使うと自分にはちょうどよいです。写真では以下の商品のものを使用しています。


IMGP4312
 湯たんぽの上から、さらにバスタオルをかけます。

IMGP4314
 その上に、古くなって着なくなったセーターをかけます。

IMGP4315
 さらに、古毛布を筒状に丸めたものを、立てるように挿し込みます。丸めた中心に足を入れる形になります。
 ポイントは、挿し込んだ毛布をしっかりと段ボールの底に届かせることです。隙間があると、そこから冷気が入ってきて暖かくなりません。

IMGP4316
 椅子の足元にセットして、足を入れて完成です。ひざ掛けを併用するとさらにいいと思います。
 外気温にもよりますが、都内西寄りの我が家では、真冬の寒い日でも12時間以上は温かい状態が続きます。机仕事が終わって寝ようかという時は、湯たんぽを取り出して布団の中に持っていったりもします。

●ここが利点
 利点としては以下のようなものが挙げられると思います。
・電気を使わない・省エネ
 お湯を沸かすエネルギー以外は使いません。
 ガス代は地域によって異なると思いますが、東京ガスにおいては、やかんでお湯を沸かすガス代は2.8円ほど(3回沸かして8.3円なので)。前掲の足熱機の商品情報によれば、「中」で1時間あたり0.7円の電気代がかかるとのこと(電気代も変動しますけれど)ですので、水道代や給湯器で使うエネルギー分を勘案しても、5時間以上使うならば、湯たんぽ炬燵の方に分がありそうです。
・火事の心配がない
 そもそも中に入っているのはお湯ですので、火元となり得ません。スイッチも何もありませんので、消し忘れということもないでしょう。

●ここが要改善
 一方、現状で気になるのは以下の点です。
・多少の手間はかかる
 やはり、スイッチ1つで温かくなる機械よりは手間はかかります。自宅で仕事をしておりますので、朝にコーヒーを淹れるタイミングで、一緒に湯たんぽ用のお湯も沸かすようにしています。
・低温やけどに注意
 タオル・セーター・毛布を用いて、湯たんぽが肌に直接さわらないようにはしていますが、お湯を入れたての頃は低温やけどの危険性は残っているように思います。実際、使い始めの頃は少し赤くなってしまったりもしました。
 厚めの靴下を履いて、様子をみながら使う必要があると思います。
・通気性に難あり
 低温やけどにも関連するかもしれませんが、現状では通気性に乏しいために、足に汗をかいて蒸れてしまうことがままあります。足を入れる空間をもっと広くすれば、汗もかきにくくなるかと思いますが、このあたりは今後の課題と言えそうです。

●結論:さらに改良しつつ使いたい
 個数としてはデメリットがメリットを上回っていますが、それでも、よほど寒い日でなければこれだけで凌ぐことができるというのは魅力です。何も無いよりは足元の温かさが断然ちがいますし、これからも改良を考えつつ、使っていこうと思います。
 湯たんぽ炬燵に限らず、簡単に移動できるという熱源というのは湯たんぽの大きな利点だと思いますので、他にも活かせそうなことがないかも考えたいと思います。

 以上、湯たんぽを使った炬燵による、節電と保温について記載してみました。画期的な改良や、湯たんぽを使った応用法を見つけたら、また記事にしたいと思います。 

/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
 ※ブログのランキングに参加しています。
 この記事が面白かったり、お役に立ったなら、以下のいずれかをクリックして頂けますと幸いです(1つ当たり1日1回有効)。
  にほんブログ村 その他生活ブログ その他生活情報へ