心配性ときどき温泉

心配性な筆者による、「これってどうなの」「こうした方がいいんじゃない」な記事がメインの予定です。それと、たまに温泉とか旅。

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 先日、池袋の大型書店・ジュンク堂に行ったところ、1階の出入り口付近にあったオブジェに目が止まりました。それはかなり大きいものでしたが、見覚えがあったのは、自分が子どもの頃に家にあったクリスマスの飾りによく似ていたからです。
 真鍮のような金属で作られたそれは、ジュンク堂のものよりも全然小さいものでしたが、基本的な構造は同じでしょう。燭台のようにろうそくを立て、その熱で発生した上昇気流が上部のプロペラのような部分を回し、そこから吊された天使などの部品が鐘を叩いてチリチリという音を出すというものです。
 要するに最初に挙げた画像の通りの品なのですが、言葉で説明すると随分と分かりにくいですね。実際に動いている様子は、以下の動画をご覧いただくと良いかと思います。
 子どもの頃は何となくクリスマスのお飾りという認識しかありませんでしたが、これは一体、どういうものなのでしょうか。気になったので、少し調べてみました。

正式名称はエンジェルチャイム
 正式名称が解らないので、まずは「クリスマス ろうそく 回る」などの言葉で検索してみました。色々と見てみたところ、この飾りの正式名称は「エンジェルチャイム(Angle chaimes)」というそうです。
 英語版Wikipediaの記載によれば、アメリカでは1900年ごろにドイツ系の会社で作られたのが始まり*1だとか。なんとなく歴史がありそうだと思っていたのですが、意外と最近になって作られたものみたいですね。
 また、スウェーデン製のものが、第二次世界大戦後に世界的に人気になったという記述も幾つか見られました*2。それらを紹介した文章によれば「SwedenのGefleにあったAnderson&Boberg社によって初めて作り出されて、世界中で大ヒットした」ということで、これは先のWikipediaの記述と矛盾するように思われますが、多分、同じ名前の同じような商品が離れたところで登場した、ということではないかと考えます。
*1:Angel chimes - Wikipedia
*2:Amazon | Swedish Angel Chimes スウェーディッシュ エンジェル チャイム [並行輸入品] | 北欧雑貨 | キャンドル・キャンドルスタンド 通販


起源は恐らくクリスマスピラミッド
 なぜそう言えるかといいますと、調べるうちに、アメリカのドイツ系企業もスウェーデンの会社も、同じ「クリスマスピラミッド」というものを起源としてエンジェルチャイムを作ったようだと思い至ったからです。
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▲巨大なクリスマスピラミッド

 「ピラミッド」と名前にありますがエジプトとは無縁で、クリスマスピラミッドとは、ドイツのエルツ山脈地方の鉱山労働者の民間信仰に根ざしたオブジェとのこと*3*4。ドイツ語では「Weihnachtspyramide」と言うそうで、原語から既にピラミッド(pyramide)という言葉を使っているのに驚きます(でも、「ピラミッド」という言葉も元はギリシア語との説もありますし、同じヨーロッパの言語であるドイツ語に「ピラミッド」があっても、それほど奇妙ではないのかも)。
 語源はともかく、上に載せたクリスマスピラミッドの画像をご覧いただければ、基本的な構造はエンジェルチャイムと同じだということが分かるかと思います。
 その起源は中世にまで遡れるようで、元々は冬の憂鬱さを紛らわすものだったようです。それが、同じような目的でも使われていた、ろうそくの文化と混淆して、クリスマスピラミッドになった、という感じでしょうか。更に言えば、これがクリスマスツリーの原型、との説もあるようです。
*3:Christmas pyramid - Wikipedia
*4:Käthe Wohlfahrt


 思えば、ジュンク堂に置かれていたのも、エンジェルチャイムではなくクリスマスピラミッドだったのかもしれません。今も色々な種類のものが販売されているようで、木製の味わい深さを、エンジェルチャイムよりも好ましく思う人もおられることでしょう。


「キャンドルホルダー」の名前で派生品も色々
 スウェーデン製のエンジェルチャイムについては、その後その会社が閉鎖され、最近になってトルコの会社が製品の生産を引き継いだそう*2。ですが、あまり大量には作っていないみたいで、品薄状態のようです(すごくプレミアが付いているみたい)。

 ただ、派生商品と言いますか、「ろうそくが燃えることによる上昇気流でクルクルするオブジェ」は、色々なところで作られているようです。それらの多くは「キャンドルホルダー」「回転」といった言葉で検索すれば沢山みつかります
 価格も手ごろですし、もし家で楽しみたいということならば、この辺りから始めてみるのが良いかもしれません。

ろうそくは蜜蝋が本格的かも
 ただ、以前キャンドルナイトについて書いた時(ライトダウンの夜、和ろうそくの灯でお風呂はどうかな)にも触れましたが、ろうそくの材料には少し留意した方が良いかもしれません。ポピュラーなパラフィン製のろうそくは、燃焼させることで化学物質を出し、ぜんそくや、皮膚トラブルを引き起こすとされています。
 では、どんな原料が良いのかと言えば、やはり以前の記事の通り、蜜蝋(みつろう)や、ソイ(大豆)ワックス、パームワックス、コットンシードワックスということになります。が、ことエンジェルチャイムやクリスマスピラミッドに用いるのなら、蜜蝋が良いのではないか、と思います。
 というのは、キリスト教とミツバチには深い関わりがあるためです。一説によれば、ハチミツの甘さはキリストの慈悲を表し、ミツバチの針は最後の審判のシンボルであり、雌であるミツバチによって作られた蜜蝋のろうそくは、処女懐胎で生まれ、自らを人類の灯として捧げたイエス・キリストになぞらえることができる、とか。

 蜜蝋=キリスト説はともかくとしても、キリスト教は養蜂と蜜蝋とは深い関係があるのは確かなようです*5。クリスマスで用いるろうそくも、古式にのっとるとすれば、蜜蝋のものがよいでしょう。
 上の蜜蝋ろうそくは直径3.9cm。「ティーライト」と呼ばれる種類の普通の大きさでしょう。これまでに挙げたクリスマスピラミッドやキャンドルホルダーを1つ1つ確認してはいませんが、「ティーライト」を用いるものであれば、だいたい寸法が合うのでは、と思います。
*5:ヨーロッパの養蜂と民俗文化

 以上、池袋ジュンク堂から始まって、エンジェルチャイムとクリスマスピラミッドの起源を探り、キリスト教と蜜蝋の関係まで調べてみました。今年も素敵なクリスマスになりますように。

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 この夏、「CEBADA」という飲み物が売られているのを、量販店で見かけました。
 キリンの「世界のkitchenから」という企画の一環で、「麦のカフェ」という触れ込みのこの飲み物は、コーヒー豆のように焙煎した麦をお湯で浸出したというもの。スペインのレバンテ地方という処で飲まれているらしいです。詳細は以下の公式サイトで見ることができます。
 麦のカフェ CEBADA|商品のこと|世界のKitchenから|キリン



 もともと自分はコーヒーが好きなので、「どんなものかな」と思い幾度か飲みました。しかし、全体的にはあまり人気が出なかったのでしょう。秋口には、近所では見かけることがなくなりました。
 先日、あと1本だけ残っていた買い置きを鍋で暖め、ホットセバダにして飲んでみたところ、アイスで飲むのとはまた違った趣きで美味しく飲めました。というか、正直に言うと、自分にとってもアイスのセバダはそんなに美味しいと思えなかったのです^^;

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 ちなみにこのマグカップは、フィンランド旅行してきた知人のお土産、ムーミンのホーローマグカップ。あまり大きくはないので少し物足りないものの、お気に入りのカップになりそうです。
 Amazonでも入手できるそうですが、はるばる本国で買ってきたものを頂いたことに意義があるというものです。 

 CEBADAはコーヒーによく似ていますが、原材料が麦なのでノンカフェインという特徴があり、それも商品のセールスポイントだったんだろうな、と思います。
 コーヒーの代用品でノンカフェインというと、昔からよく知られているものとしてはタンポポコーヒー(タンポポ茶)が挙がるでしょうか。最近は本家のコーヒーから、カフェインを除いたノンカフェインコーヒーなども登場しており、カフェインを摂らずにコーヒー的な飲み物を楽しむという意味では、選択肢が広がってきた感があります。
 何となく興味がわいたので、ホットセバタを飲みながらその辺りを調べてみました。まとめてご紹介しようと思います。

●デカフェ/カフェインレスコーヒー
 まずは、コーヒーの「デカフェ」とか「カフェインレス」と呼ばれるものから。通常のコーヒーから、特殊な製法でカフェインを取り除いたものです。
 特殊な製法について詳しく書きますと、「超臨界流体抽出」という製法のようです。ある温度と圧力のもとで「気体」と「液体」の中間である「超臨界流体」という状態になった二酸化炭素を媒介として、コーヒーの他の成分を損なわずカフェインを抽出できる、とのこと*1。薬品を使った製法もあるそうですが、「超臨界流体抽出」の方が効率がいいということなので、この手法が支配的だろうと思います。
 インスタントのものが市販されており、下のものを実際に飲んでみたところ、当然ながら香りも味もコーヒーに近い感覚を受けました。カフェインが無い分ちょっと深みに欠けるかな、とも感じます。


 ただ、「カナリア」を自称するほど色々な成分に対する反応が鋭い妻が飲んだところ、身体に発赤が出てしまいました。これに限ったことでもありませんが、インスタントな商品として加工する過程で、何か添加されたりしている場合がありそうです。
 下のようなドリップタイプならまた違うかもしれませんが、まだ試してはいません。



 「ドトール」や「スターバックス」といったお店で飲めるデカフェコーヒーについては妻に異常は出ないようなので、お店で飲むのがいいかな、と思っています。
*1:抽出技術 | 超臨界技術センター

●タンポポコーヒー(タンポポ茶)
 次に、割とよく知られたタンポポコーヒー。タンポポの根を焙煎したもので淹れたものです。タンポポ茶と呼ばれることもあり、「焙煎したものをタンポポコーヒー、しないものをタンポポ茶という」との説もありますが、基本的には焙煎して飲むもののようですので、両者は同じものと考えていいでしょう。
 ポーランドが発祥だそうですが、ノンカフェインのうえ、胃腸病・便秘・ぜんそくの改善、利尿、母乳の出を良くする、といった効果も期待できるとのこと*2。
 香りや味ですが、上のデカフェコーヒーに比べますと、さすがに譲るというところ。それでも、朝の食卓でトーストなどと頂く分にはそれほど違和感がないと自分は感じました。



 インスタントコーヒーのような粉状や、上記のようなティーパックでも売られているようです。タンポポがよく知られている花であることも手伝って、コーヒーの代用としては、かなり身近かつ安心感もあるのでは、と思います。
*2:コラム「タンポポはいかが?」|京都府臨床検査技師会

●大麦コーヒー
 続いては、麦をコーヒー豆の代わりに用いたもの。冒頭の「CEBADA」もここに含まれます。イタリアでは「オルゾ」とも呼ばれているようです。
 CEBADAについて言えば、香りはかなりコーヒーに近いと言えます。味の方は…麦茶とコーヒーの間という感じでしょうか。既に書いた通り、アイスよりはホットの方がコーヒーに近いかな、と思います。CEBADAはペットボトル飲料ですが、ティーバッグのものもあります。



 ノンカフェインであること以外にも、胃潰瘍、心筋梗塞、脳梗塞、脳卒中、糖尿病、動脈硬化などを予防し、血行を良くするなどの効用があるようです*3。
*3:大麦を焙煎することによって得られるメリットとは?気になる味と効能も紹介|小さな焙煎職人

●その他、雑穀等を材料とする代用コーヒー
 ここからは飲んだことはないのですが、大豆コーヒー、とうもろこしコーヒー、どんぐりコーヒー、イチジクコーヒーなど、色々な代用コーヒーが存在するようです。味を調整するためか、複数の素材を混ぜたものが主流の模様。個人的には、純然たるどんぐりコーヒーなんかあれば、ちょっと飲んでみたいですね。


●チコリコーヒー(チコリ茶)
 こちらも飲んだことはないながらも、興味深い一品です。大きなスーパーなどで見かけるハーブ野菜のチコリの根を乾燥・焙煎して作った飲料です。フランスではポピュラーな飲み物で、エミール・ゾラの小説『居酒屋』でも、コーヒーをかさ増しする混ぜ物として登場しているとか(いずれ確認してみます)。
 多くは粉状のインスタント製品として販売されているようですが、下のような焙煎した根のままの商品も存在します。評判を見る限り、かなりコーヒーに近い風味のようで、いずれ試してみたいと思います。


 ノンカフェインであることに加え、整腸作用、デトックス効果などが期待できるそうですが、「子宮収縮作用があり、妊婦の方は摂取しない方がよい」との言説がネット上では散見されます。産婦人科医などの専門家の言説としては確認できませんでしたが、念のため妊娠している方は止めておいた方がいいかもしれません。

●家ではタンポポ、お店ではデカフェでいいかな
 とりあえず、カフェインが気になる時には、家ではパックのタンポポコーヒーを飲み、お店ではデカフェを頼むのがいいかな、という感じが自分の結論です。カフェインも摂り過ぎに注意して飲む分には利点もあると思いますし、TPOによって使い分けれればよいと思います。


 以上、キリンの「CEBADA」から始まって、デカフェコーヒーやノンカフェインな代用コーヒーの世界を覗いてみました。興味深い関連物を見つけたら、またご紹介したいと思います。

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 初夏、いつものように量販店で夕飯の買い物などしておりますと、飲み物売り場で見慣れない透明な飲み物が売られているのを見つけました。定番商品である「爽健美茶」の姉妹品(?)として発売された、「爽健美水」です。



 透明な飲み物は、ここ最近の流行のようで、各メーカーがこぞって新製品を投入してきたようです*1。そのうち幾つかは自分も飲んでみましたが、「*1」で挙げたサイトの評判と同じく、どうもあまり口に合わなかった、というのが偽らざるところです。
 この「爽健美水」もまた、そうしたムーブメントの一端として登場した飲みものだと思います。もっと遡ると「桃の天然水」など90年代のニアウォーター(フレーバーウォーター)の流れを汲むものでもあるのでしょう。
 ただ、「爽健美水」について特筆すべきなのは、甘みが比較的強い他製品に比べて、だいぶ抑えめである点ではないでしょうか。その辺りも含めて、まずは成分を検討してみましょう。

参考
*1透明飲料が続々登場するワケとは?|Infoseekニュース

●成分
割と行き届いた成分構成
 ラベル裏の原材料名を書き写しますと、以下の通りです。
 ○果糖、混合茶エキス(ハトムギ、月見草、オオムギ若葉)、食塩、温州みかんエキス、レモンエキス、ゆずピールエキス、らかん果エキス/酸味料、香料、ビタミンC
 特に不安になるようなものは使われていないようです。ただ、「麦のソーダ」の時にも書きました(伊藤園の『麦のソーダ』…まずいと言われるけど、どうだろう : 心配性ときどき温泉)が、原材料は使用されている重量順に記載されるルール*2に照らしますと、原材料としては果糖が最多ということになりますので、その点は少し気になります。
 また、公式サイトの成分のページには、100mlあたりの成分量が書かれています*3。製品は500mlですので、これに合わせて5倍した数値(=製品全体の成分量)を記載しておきます。

 エネルギー 75kcal
 たんぱく質 0g
 脂質 0g
 炭水化物 19g
 食塩相当量 0.2g
 カフェイン 0mg

 カロリーも抑えめで、食塩相当量も少ないということで、それらの面ではかなり優秀な飲み物ではないかと思います。さらに、製品ラベルの最下部には「アレルギー特定原材料等27品目不使用」とあり、そちらも配慮が伺えます。
 ちなみにその27品目とは具体的に何か、気になりましたので軽く調べたところ、以下の27種ということのようです。

○表示の義務があるもの(特定原材料7品目)
 えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生
○表示が推奨されているもの(特定原材料に準ずるもの20品目)
 あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、 牛肉、くるみ、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン


塩分相当量の少なさには、逆に注意が必要かも
 言う事なしのように思われますが、一つだけ気になる点があります。それは、食塩相当量が少なすぎて、この季節に熱中症対策として摂るには不足気味ではないか、という点です。
 たとえば、大塚製薬の経口補水液「オーエスワン」100ml当たりの食塩相当量は0.292gです*5。ということは、爽健美水と同じ500mlに換算すれば1本当たりは1.46g。これに比べると、爽健美水のそれは相当すくないということになります。



 もちろん、他の方法で補えば何の問題もありません。が、熱中症対策としては、これ単品では力不足であろうということは、踏まえておいた方がよいかもしれません。

参考
*2加工食品品質表示基準 - 消費者庁

*3日本コカ・コーラ | 製品情報 | 爽健美茶: The Coca-Cola Company
*4アレルギー表示の対象は27品目|トピックス|46号|WEB版すこやかライフ|ぜん息などの情報館|大気環境・ぜん息などの情報館|独立行政法人環境再生保全機構
*5基本情報|経口補水液オーエスワン(OS-1)|大塚製薬工場


●味
 細かいことを色々と書き連ねてしまいました。けれども、何より重要なのは味わいですね。改めて1本飲んでみて、感想を書きましょう…。

 …複数はいっている柑橘類のエキスの風味と甘味がまず表れて、次いで混合茶エキスの渋味が微かに味わえる、という感じでしょうか。甘いことは甘いですが、自分の主観ではギリギリのところでジュース類とは差別化されている、という気がしました。
 本品を飲むのは、炎天下で活動して、がっつりと水分・塩分を補給する場合、というよりは、屋内で作業などしてリフレッシュする場合の方が相応しいと思います。
 「爽健美茶」のように定着するかは分かりませんが、味自体は割と気に入りましたので、少なくともあと幾度かは飲みたいところです。

 日本コカ・コーラの「爽健美水」について、成分と味を検討してみました。気付いた点があれば追記します。



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 先日、街を歩いておりましたら、「ライトダウンキャンペーン」なるポスターを見かけました。詳しくは公式サイト(ライトダウンキャンペーン)をご覧いただくとして、簡単に説明しますと、「夏至と七夕の夜、20~22時には各地のライトアップ施設や家庭の電灯を消して節電し、ひいてはCO2の排出を減らして地球温暖化を防止しましょう」ということかと思います。
 こうした取り組みは、もう15年ちかく前からあって、当時は「キャンドルナイト」とも言っていたと思います(いま調べてみたところ、「キャンドルナイト」の公式サイトは2012年で活動を終えているようです)。
 「キャンドルナイト」と「ライトダウン」の運営母体に関連があるのか分かりませんが、どちらも電灯を消そうという呼びかけは共通しつつ、前者はろうそくの灯で過ごすことに重点を置いているところが違いなのでしょう。「ライトダウン」公式サイトで各地の取組が紹介されていますが、そこには自発的なキャンドルナイトの催しも幾つかあったりします。

●自宅でしっとりと過ごすのがよさそう
 そうした催しやライトダウンした施設を見に出かけるのも良いのですが、節電のために行うのであれば、わざわざ輸送コストをかけて参加するというのは、いささか趣旨に反するような気もします。ここはやはり、自宅で電灯を消して過ごすのが良いのではないでしょうか。
 ついでに、灯り以外の電気機器もできるだけ消して、ゆったりとした時間を過ごせたら素敵なことだと思います。加えて言えば、夏至や七夕にこだわらず、いつやっても良さそうでもありますね。

●灯りはろうそくで
 自宅でライトダウンして過ごすとして、電灯の代わりになる灯りが欲しいところです。王道はやはり、ろうそくではないでしょうか。ただ、一口にろうそくと言っても色々とあって、健康を害する成分が含まれているものもあるようです。
・パラフィンと芳香剤に注意
 一般的に、ろうそくと言えば西洋ろうそくを指すかと思いますが、その多くは有機化合物のパラフィンを素材としています。実際、池袋などで何軒か大手の雑貨屋さんも回ってみたのですが、それ以外の素材を使ったろうそくを見つけることは困難でした。ネットで情報を集める限り、パラフィン製のろうそくは、燃焼させることで化学物質を出し、ぜんそくや、皮膚トラブルを引き起こすとされています。
 また、香りがあったらいいかも、とアロマキャンドルも幾つか見たのですが、こちらもパラフィン製がほとんどで、また配合されているアロマ成分が天然由来であっても、それを燃焼させることで有害な物質が出る可能性があるのは煙草と同じだという説もあります。着色料が入っている場合も、同じように心配です。
 パラフィン以外の材料というと、昔から使われている蜜蝋(みつろう)や、ソイ(大豆)ワックス、パームワックス、コットンシードワックスなど(参考:素材について | Candle Living | アロマキャンドルのキャンドルリビング)が挙がります。これらを用いたろうそくなら、大丈夫かと思います。
・使うなら和ろうそくがいいかも
 ただし、そうしたろうそくは、なかなか高価でもあります。蜜蝋などを使って自作するための材料・道具もけっこう出回っていますが、自作するのも中々ハードルが高いように思います(実際は、そんなこともないかもしれませんけれど)。

 色々調べましたところ、洋ろうそくではなく和ろうそくの方が、素材的にも値段的にもいいのではないか、と思うに至りました。湯上りに浴衣を着用する今の自分の趣味にも合いますし(当該記事:お風呂上りには浴衣を着たらどうだろう…やってみました)。もちろん、和ろうそくにも色々とありますが、西洋ろうそくよりは、昔ながらの素材を使っているものが多い印象です。
 幾つかのサイトを見て、石川県の能登半島は七尾にある高澤ろうそくさんの「宵の楽しみ あかり小箱セット」を注文しました。必要なものがコンパクトにまとまっていますし、ネーミング的にもライトダウンに合っているのではないでしょうか。

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 セットの内容は、菜の花油で造った和ろうそく(1号≒8cm)16本と、小さな燭台、ろうそく消し付のライター、能登上布のコースターの4点セットです。大手の販売サイトでも扱いがありますが、どこも現在は品切れ中のようです(いずれ再入荷されるかもしれません)。

宵の楽しみ あかり小箱
価格:2090円(税込、送料別)

←「楽天」での販売の一例。現在のところ、「11月下旬以降お届け」とのことです。


 自分は金沢ギフトの販売サイト(金沢ギフト|伝統工芸品ショップ 燈 -TOMOSHIBI-)から購入しました。高澤ろうそくネットショップから直接購入することも可能のようです。現状では大手サイトよりも安価ですし、手元に着くのも早そうです。
 セットと同じ菜の花ろうそく単体であれば、Amazonでも扱っているようです。45本はけっこう多い気がしますが、セットの補充として、防災用と兼ねて買うのにはいいかもしれません。


●ろうそくの灯でお風呂に入ろう
 これでライトダウン時の灯りは確保できました。電灯を消して和ろうそくの灯で過ごすのは、それだけで心身ともに休まりそうですが、自分としては是非やってみたいのが、ろうそくの灯でのお風呂です。かなり昔の話になりますが、高校生の頃の合宿でたまたま浴場の電気が切れ、ろうそくを立てて入浴したことがあるのですが、幻想的で深く記憶に残りました。それを再現できればと思います。
・電気と換気に注意
 調べてみれば、電気を消してお風呂に入るのを好む人は結構いる様子です。最近は電気式の疑似キャンドル等もあって、それを使おうとする方もおられますが、湯船に落とすと感電の可能性もありますので要注意かと思います。普通のろうそくなら、万一ひっくり返しても火傷くらいですみます。
 ただし換気はした方がよいでしょう。窓を開け、換気扇を回して使うのが良さそうです。暗闇になりますので、外から見られることも少ないかと思います。
・点火の段取りにも注意
 また、普通にお風呂に入る場合、身体を洗ってから本格的に浴槽に浸かると思います。すると、最初からろうそくを点けると、身体を洗う際に跳ねたお湯で灯が消えてしまう可能性が高そうです。
 従って、ライトダウン前にあらかじめシャワーなどで体を洗っておく、身体を洗う時だけ電灯を点け、浴槽に浸かる段階になってろうそくに切り替える、などの方法を採るのが良いように思います。
 …なんだか面倒な気もしますが、とりあえずこれで1度、入浴してみました。

●和ろうそくの湯の感想
 ということで、夏至でも七夕でもありませんでしたが、先日、和ろうそくの湯を試してみました。
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 まず、意外と明るいことに驚きました。小さなろうそくが1本でしたので、ちゃんと用が足りるのか少し心配でしたが、こうして浸かっている分には何も問題ありませんでした。

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 むしろ、このほの暗さが、ろうそくの持ち味でしょう。自宅のお風呂とは思えない幻想的なムードで、満足できました。

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 和ろうそく全般の特徴なのかもしれませんが、蝋がほぼ完全燃焼して、あまり垂れたりしないところも利点だと思います。入る時は面倒ですが、これなら、このまま脱衣場まで持って出て、ライトダウンを継続することも可能でしょう。

●ランプは要検討
 ろうそく以外の選択肢として、ランプも考えられます。ただし、こちらは基本的にパラフィン系オイルを使うようですので、よく調べてから手を出す必要があろうかと思います。
 おまけ的なものとして、家庭にあるサラダ油とグラスなどで、簡易的なランプを作ることができる製品がありましたので載せておきます。

 グラスに水を入れ、その上にサラダ油で油膜を作り(全部サラダ油でもいいそうです)、そこに芯を挿したフロートを浮かべて火を点けると、即席のランプになるというものです。これですと、少なくともどんな油を使っているかは自分自身で把握できますので、よろしいかと思います。
 また、家庭にあるものだけで当座の灯りを作ることができますので、ライトダウンだけでなく、非常時用としても有用と言ってよいでしょう。

 以上、ろうそくの灯でお風呂に入るための準備を中心に、ライトダウンの夜について書き留めました。電灯を消した過ごし方について、また何か考えたら記事にしたいと思います。

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 近くの量販店で、少し前から見かけていたのですが、夏前のこの時期になって売り場の前面に出るようになってきましたので、今年もKIRIN(キリン)の「トロピカーナ ココナッツウォーター」を買ってみました。去年の夏前に買ってみて(当時の記事)、暑い間はしばしば飲んでいたのですが、涼しくなって飲まなくなるとともに忘れていました。

 手に取って知ったのですが、今年のものは去年とレシピが変わっており、従って味も少し変わっているようです。それなので、今回は去年とどう変わったのか、その辺りに重点を置いて書き留めたいと思います。

●成分
 まず、ラベルに書いてある栄養成分表示を書き出してみたいと思います(昨年の記事ではメーカーのサイトにリンクを張っていたのですが、成分が更新されますと過去のものは消えてしまうようですので、このようにさせていただきます)。
 まずは今年の成分から。表示単位はいずれも100mlあたりです。
 ・エネルギー(kcal)25
 ・たんぱく質(g)0
 ・脂質(g)0
 ・炭水化物(g)6.2
 ・食塩相当量(g)0.07
 ・ナトリウム(mg)28  
 ・リン(mg)1~3
 ・マンガン(mg)0.01~0.12
 ・カリウム((mg)20~68
 ・カルシウム(mg)1.0~5.5
 ・マグネシウム(mg)0.5~3.6
 一応、メーカーのリンクも張っておきます。
 ココナッツウォーター | ココナッツウォーター | 商品紹介 | トロピカーナ|Tropicana
 原材料名・栄養成分等一覧|商品一覧|商品情報|キリン
 
 次に、昨年の成分です。 前述の通り、メーカーサイトには既に情報がありませんので、ネット上で検索した過去のラベルの画像を参照して作成しました(自分では、去年のラベルの成分表を撮影していなかったため)。サイトにしか情報がなかった食塩相当量・リン・マンガン・カルシウム・マグネシウムは調べがつきませんでした。
 こちらも表示単位はいずれも100mlあたりです。
 ・エネルギー(kcal)18
 ・たんぱく質(g)0
 ・脂質(g)0
 ・炭水化物(g)4.5
 ・食塩相当量(g)調べられず
 ・ナトリウム(mg)0~10
 ・リン(mg)調べられず
 ・マンガン(mg)調べられず
 ・カリウム((mg)100
 ・カルシウム(mg)調べられず
 ・マグネシウム(mg)調べられず

 「果汁15%ココナッツ果汁入り飲料」であった昨年のものに対して、今年は「「果汁16%ココナッツ果汁入り飲料」」ということで、純然たるココナッツジュースではないことは変わりありません。100%のココナッツジュースとしては以下のものがあるようです。最近は量販店で見るようになってきたと思います。

 それはともかく、「トロピカーナ ココナッツウォーター」に戻ります。昨年と今年を比較してみますと、成分上はけっこう変化していることがわかりました。
 ポイントとしては以下の2点でしょうか。

カリウムは減少
 昨年の記事では、1本あたり470mgのカリウム含有であることを指摘しましたが、今年のものは100mlあたり20~68mgの含有量(=1本あたり約94~320mg)。かなり少なくなっています。昨年は原材料として記載されていた塩化カリウムも、今年のものは含まれていないようで、ラベル正面にあった「ミネラル470mg(カリウム)」という青い丸の囲み表記も、「賢い水分補給」という当たり障りのないものに差し替わっています。
 まさか自分が昨年指摘した点が影響したとは思いませんが、どうもメーカーとしてはカリウムを大量摂取できることを売り文句にするのは止めたようですね。20~68mg含有という書き方はかなりばらつきが大きいと感じられますが、カリウムの過剰摂取を心配する必要性は多少なりと軽減されたといったところでしょう。

カロリーは微増
 一方、カロリーは100mlあたり18kcalから25kcalと7kcal増えています。ボトル1本に換算すると117.5kcalで、昨年のものから33kcal増と増えた量は僅か(だいたいイチゴ4つ分くらい)ですが、ダイエットしている方は頭に入れていた方がよいかもしれません。

●味 
 例によって成分についてが長くなりましたが、味についても書いておきます。
 カロリーが増えた(=恐らくは砂糖が増えた)ということで、昨年のものよりも飲みやすい味になっていると思います。ただ、それは裏を返せば一般的な清涼飲料水に近くなった、とも言えるでしょう。
 やはり外で活動した後などにおすすめできる感じで、自分のようにデスクワークをしながらや、くつろぎながら飲むということでしたら、100%のココナッツジュースや、お茶などの方がよさそうだと思います。

 今年になって新しくなったキリンの「トロピカーナ ココナッツウォーター」の成分と味について書きました。また変化などがありましたら記事にしたいと思います。


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